写真のデータ

80年代生まれの私は、

子どものころのなつかしい写真は、

現像されてアルバムに収まっている。

親に撮ってもらった写真。

 

いつのころからか、

写真といえば、デジカメやスマホで撮って、

撮ったままになっている。

 

いざプリントしようと思っても、

プリントして残しておきたい写真は少ない。

 

70歳近くになる方から

「この年齢になると、自分の写真も要らないものよ」

と聞いたことがある。

 

ここ20年ほど、自分で撮った写真の中で、

思い出す自分の写真は何枚あるだろう?

 

教科書に載っている歴史上の人物のポートレイトは、

1~2パターンくらいしか見たことがないけれど、

実際、それで十分なのだろう。

 

家で古い写真が出てきたとき、

ほんの少しだったけど、

少ないからこそ残っていない部分を想像させたし、

残っている写真が貴重だと感じた。

 

もし、数千枚も出てきたら、

じっくり写真を眺めて、

その時代や人物に思いを馳せたとは思えない。

 

だとしたら、

今私たちが撮っている大量の写真は何なのだろうと思ってしまう。