クールなセリフ

「商売道具」という言葉を会話の中で聞く機会が私は、ほとんどない。

 

私も、言ってみたい気もするが、実際のところ、「商売道具」とは何だろう、と考えてしまい、特に思い当たらない。。。

「仕事をするうえで必要なアイテム」と言い換えたいところだ。

 

だからか、その言葉には一種独特の響きが残る。

 

仕事場で、一度耳にしたことがあって、「それを商売道具と呼ぶのか・・・」と、新鮮味を覚えたくらいだ。

 

ドラマ「黒革の手帳」(主演:米倉涼子)の最終話で、元子(米倉涼子)が、部屋にある自分の着物に未練なく、「こんな商売道具」と言っていたシーンがあった。

 

私は、この場面が強烈に印象に残っている。

 

元子の業界では、着物はあくまで「商売道具」なのだろう。

 

祇園にある置屋でも、呉服は、必要な「商売道具」だと思う。

 

お茶では、着物はドレスコードだけれども、私の感覚では「商売道具」と言ってしまうのは、さみしい。どこまで「商売」と割り切れるのか、という心情が作用しているからだ。私にとっては、自己表現の手段といったところだ。

 

だから、ドラマの中で、「商売道具」と言っていた元子は、あくまで「商売」と割り切っていたのがスパッと伝わり、たいそう印象に残った。

 

 

人相手の仕事だったら、プロとしてドライに切り離す部分がないとやっていけない。

 

「着物は好きなもの」な私にとって、ドラマの名場面のトップに君臨している。