タイムカプセル

一目ぼれならぬ、

一香ぼれ、で、私には好きな香りがある。

 

大体そういう基準で香水などを購入していて、

当時の年齢で好きだった香りが、ボトルには詰まっている。

だから、その香りが漂うと、その数年分の記憶ががたちまちに湧き上がる。

 

だから、もう今の年齢には違うかなと思ったとき、

ボトルを捨てたりする。

 

長く使っていなかった香りの瓶を、もうそろそろ手放そうかと思ったとき、

ボトルが倒れていた。

いつもは、というか、基本的に立てて置いてある姿しか見たことがない。

 

そしたら、瓶の底に、デザインが施されていることに、初めて気づいた。

あー、何だか愛らしい。

やっぱり私、好きだわ。

と思い直す。

 

だから、もしかすると、いつまでもとっておくかもしれない。

保存している分だけ、思い出が詰まりそうだから、

私のタイムカプセルになるかもしれない。